8
通常、耳は自然に清掃され、特に耳垢の働きによって清潔を保っています。しかし、耳垢が耳を詰まらせたり、目立つほど溜まっている場合は、自分で少し取り除くことができます。
耳を清掃する理由と注意点
耳鼻咽喉科の医師を受診したことがある方は、耳を過度に掃除しすぎたことで注意を受けたことがあるかもしれません。耳垢(セラメン)は汚れではなく、体の自然な保護機構です。
- 耳垢は耳道を湿らせ、細菌、真菌、ほこりから保護し、死んだ皮膚細胞を外に運び出します。ほとんどのケースでは、耳は自然に清潔を保ちます – 特に咀嚼や顎の動きによって。
- しかし、場合によっては、耳垢を取り除く手助けをすることもできます。特に、耳垢が気になる場合は、外側から耳介を優しく清掃してください。
- 現在では、綿棒を耳に挿入することは絶対に避けてください。耳垢を取り除くどころか、ほとんどの場合、耳垢を耳道に押し込んでしまうからです。
- これにより、固い栓ができ、炎症を引き起こし、聴覚に悪影響を及ぼしたり、鼓膜を傷つけたりするおそれがあります。
- 頑固な詰まりは、適切な治療を行うための器具を備えた耳鼻咽喉科医に除去してもらう必要があります。
耳を正しく清掃し、よくある間違いを避ける
耳を徹底的に掃除したい場合は、外耳道ではなく、外側から掃除してください。
- 湿らせた柔らかい布を使用して、外耳と外耳道の入り口を優しく掃除してください。
- 海水や保湿オイルを含む専用の耳用スプレーは、余分な耳垢を溶かすことができます。耳の穴に使用可能な製品であることを確認してください。
- シャワーを浴びる際に、耳に少し水が入るだけで十分です。これにより、溶けた耳垢が自然に洗い流されます。その後、耳を丁寧に乾かしてください。
- インターネットには、耳を掃除するためのさまざまなヒントが掲載されています。しかし、その多くは役に立たないだけでなく、非常に危険です。例えば、耳ろうそくを使用すると、火傷、耳の損傷、ワックスの残留による詰まりの危険があります。
- ヘアピン、クリップ、その他の尖ったものも、耳には絶対に挿入しないでください。鼓膜を傷つけたり、感染症を引き起こすおそれがあります。
- オリーブオイルや玉ねぎの汁などの家庭薬も、医師に相談せずに耳に注入しないでください。刺激を引き起こし、症状をさらに悪化させるおそれがあります。
- 特に症状がある場合は、自己治療は避け、耳鼻咽喉科医の診察を受けてください。
- 耳の痛み、持続的なかゆみ、耳からの分泌物、圧迫感、聴力低下、めまいなどが該当します。耳垢の詰まりが聴力を妨げていると感じる場合も、専門家に除去してもらうことができます。